最近観た宝塚作品(ロジェ / 燃ゆる風/ 花のいそぎ / 春麗の淡き光に / 白鷺の城)

ロジェ('10年雪組 主演:水夏希)

水さんの退団公演作品。
インターポール(国際刑事警察機構)のロジェが事件を解決しつつも、自分の家族を殺した犯人を探していく話。

水さんの作品を観るのはこれが初めてなんだけど、ヒロインの愛原実花さんとの絡みがあっさりしていたのと、とても暗い復讐劇で、これが退団作品!?とビックリしました。きっと水さんはお芝居で魅せる方だったのですね〜。

タンゴを踊るシーンも多く、全体的に大人な雰囲気の作品でした。

 

燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-('17年星組 主演:七海ひろき)

退団後も大人気のお兄様、カイちゃんの単独主演作品。
最近刀剣乱舞のカイちゃんを観たんだけど、この頃よりもお芝居が更に良くなってて、退団後も躍進しています!

竹中半兵衛といえば、大河ドラマ軍師官兵衛に出てきた谷原章介さんがやってたなぁ〜くらいで、よく知りませんでしたが、この作品でよーく分かりました。豊臣秀吉の天才軍師だったのですねー

この作品、感動ポイントがいくつかあってとーっても良い作品。
カイちゃんのお芝居も良かったけど、ヒロインの真彩希帆ちゃんとの夫婦役もとても良かった。最後の和物デュエットダンスも短いながら感動。

この作品を最後に真彩希帆ちゃんは雪組に組み替えなんだけど、最後の挨拶もとてーーーも立派でした。

時代劇専門チャンネル版で観たのですが、前後に中井さんとカイちゃんのトークが入り、裏話が聞けるのがとても良かったです。

 

花のいそぎ('04年星組 主演:真飛聖)

真飛聖さん主演のバウホール公演で、舞台は平安時代
後に官人となる小野篁(たかむら)の学生時代の話が中心。
感情の起伏があまりなく、友達の藤原常嗣役のちえさん(柚希礼音)と対象的なお役柄でした。実は特別な力を持つ不思議な人物で、ヒロインを最後に助けたり。

ヒロインの琴まりえさんはトップになることなく退団された娘役さんですが、控えめな役ということもあるけど、あまり印象的でない娘役さんでした。
琴を弾きながら真飛聖さんとちえさんが話す場面、琴を弾きながら話すのが大変そうでドキドキでした。

 

春麗の淡き光に - 朱天童子異聞- ('03年雪組 主演:朝海ひかる

舞台は藤原家圧政の平安朝末期。支配する貴族の横暴な振る舞いに立ち向かい、時代を変えようとする若者の物語。

朝海ひかるさんと舞風りらさんの新トップお披露目公演でした。

朝海ひかるさんは藤原保輔役で実は朱天童子で、困っている民間人を助けようと奮闘する。そっくりの弟役も朝海さんが演じていて、声の使い分けをしているのが印象的でした。

藤原家から朱天童子討伐を命じられた知親(未来優希さん)が救われなさすぎて可愛そうでした。

平安時代の恋愛、時代に翻弄された人々の苦悩を日本物で美しく描かれていて、さすが植田紳爾さんの作品でした。

 

白鷺の城 ('18年宙組 主演:真風涼帆)

美しい陰陽師妖狐・玉藻前が千年に渡って転生を繰り返しながら、争い惹かれ合う物語。大野拓史先生作の初レビュー。

ストーリー仕立てのレビューということですが、言われなければお芝居だと思います。

生まれ変わっても出会ってしまうトップ2人、平安時代、中国皇帝、戦国武将、最後は江戸時代の祭りのシーンで、とても華やかです。

星風まどかちゃんの中国の妖狐が美しすぎるし、舞うときの首の角度が特に素晴らしい。こんなに日本物が似合うと思わなかったー!童顔娘役が苦手なので、あまり注目していなかったのですが、さすがトップ娘役になるだけあるわー