婆娑羅の玄孫(2021/7 東京芸術劇場プレイハウス)

7月末に久しぶりの宝塚観劇をしてきました。

演目は婆娑羅の玄孫(ばさらのやしゃご)
イシさん(轟悠さま)の退団公演です。

kageki.hankyu.co.jp

イシさんの公演はスカステで何度も見ていたけど、観劇はお初。
今後も外部のヅカOGコンサート等に出るだろうけど、やっぱり現役生のレジェンドのお姿を見に行けて本当に良かった。

場所は池袋駅近くの東京芸術劇場プレイハウス
地下から直接行けるので、雨だったこともあり便利でした。
コロナ対策で、入り口に検温あり。

開始45分前に着いたので、プレイハウス隣のアルテアトロでモーニングを頂きました。
コーヒーとフォカッチャ(ジャムは珍しいキウイ)で550円で、超良心的。
空間も広く、ランチも美味しいのでオススメです。

プレイハウスは東京宝塚大劇場の3割くらいの座席数なので、2階B列でも東京宝塚劇場に慣れていると舞台は近く感じて良いですねー。

お話は公演説明を引用させていただきます。

絢爛たる江戸文化が花開いた頃。本所の長屋に、人々から「婆娑羅の玄孫」と呼ばれ慕われる細石蔵之介という男が暮らしていた。室町幕府設立の立役者でありながら文化芸能に通じ婆娑羅大名と呼ばれた佐々木道誉の子孫で、近江蒲生郡安土を治める佐々木家当主の次男として生まれた蔵之介であったが、母の身分が低い為家名を名乗ることも許されずにいたのだ。しかし非凡な才を持ち、近隣の子供に学問や剣術さらには歌道や茶道を教えるよろず指南所を営む蔵之介は、さすが道誉の血を引く者として長屋の人々の自慢の存在となっていた。正義感に溢れ、将軍家の権威を後ろ盾に横暴な振る舞いをする旗本に一矢報いる等、とかく評判の人気者であったが、父に捨てられたとの想いから時折寂寞感を漂わせてもいた。そんな蔵之介のもとに、佐々木家が取り潰しになるという噂が届く…。

 

最初から着流し姿のイシさんが単独で登場し、「轟け〜!轟け〜!」と歌い上げる姿は、冒頭なのにフィナーレ感漂う演出で、退団公演なんだな〜と思うと同時に、目にしっかり焼き付けなくては!!と気持ちが盛り上がりました。
お役も石先生と呼ばれていて、宝塚歌劇内での存在まんま!で違和感が全く無かったです。

 

ヒロインのお鈴は音波みのりちゃん
清楚なイメージを持つ彼女だけど、和服姿がよく似合ってチャキチャキっとしたお役でとても可愛かった〜

 

星組で一番好きなぴーすけ(天華えまちゃん)は、1幕と2幕で全く違う役どころでした。
1幕はあっさり斬られてしまい、えーーーー!
でも2幕で早めに出てきてホッとした。
ぴーすけの和服は初めて見たけど、切れ長な目でものすごく似合ってた。

 

あと目立ってたのは瓦版売りの極美慎くん
長身・小顔・整った顔立ちなので、舞台にいるとものすごく目立つけど、今回は歌の場面が多くて、歌ウマさんなのね!とびっくり。
星組らしい男役さんだなーと思います。

 

イシ先生が長屋の皆んなと別れるシーンでは、客席で泣いている方も多く、人情深く、世話好きで、皆に愛された役どころとご本人を重ねずにはいられないラストでした。

2021/10/1で退団されるイシさんのお姿を生で拝見できて本当に貴重な公演でした。