最近スカステで観た宝塚作品(金色の砂漠 / ミロワール / 風の次郎吉 / パパ・アイ・ラブ・ユー / シニョール ドン・ファン / 赤と黒)
子供が寝たあとの毎日30分のスカステ録画を見るのは点滴です。
今日も忘れる前にメモメモ〜
金色の砂漠('17年花組 主演:明日海りお)
ポスターデザインがあまり好みではなく、期待せずに観たらとても良いストーリーでした。奴隷と主人の恋と嫉妬の話。
オープニングはとあちゃんが砂漠に佇む場面から、みりおが主題歌、そして時間が遡って物語がスタートする展開。
この作品、主演のみりお(明日海りお)がまさかの奴隷役ギィ。
そして開始5分くらいでタルハーミネ王女役のトップ娘役のかのちゃん(花乃まりあ)に四つん這いになった背中を階段代わりに踏まれるという、かなりビックリした演出でした。
素直じゃない愛情表現のブラックなみりお、とても自然でした。
そして、何よりかのちゃんの退団公演だったんだけど、すごく美しくて、気品高く、強くて脆い、いろんなかのちゃんを見ることができて、大成した作品だと思いました。
ストーリーテラーも兼ねているキキちゃん(芹香斗亜)は安定した余裕のある演技。今は宙組だけど、やっぱりキキちゃんは花男が似合う。そろそろトップになってくれないかな〜
そして、大人っぽい演技が魅力的だったゆきちゃん(仙名彩世)。このときには次期トップ娘役が決まっていたんだよね。貫禄のあるお芝居を見ると同じ人とは思えない、エンディングの真ん中で踊るラインダンスがすんばらしい!!何回もリピート再生しました。あのハードで難解な振り付けを涼しい顔して踊るゆきちゃん!!尊敬する。。。
ミロワール - 鏡のエンドレス・ドリームズ-('08年雪組 主演:水夏希)
水さんの主演ショー、初めて観ました!
ミロワール=フランス語で鏡とのことで、面白いモチーフのショーでした。
この時期の宝塚にめっぽう疎いんだけど、のちにトップになる音月桂さんや凰稀かなめさんがいたり、緒月遠麻さんが背が高くて目立ってたり、どうしても後ろにいる人を観てしまいます
風の次郎吉('15年花組 主演:北翔海莉)
みっちゃん(北翔海莉)が星組トップになる前の専科最後の主演作品。
真面目な日本物なのかと思いきや、やっぱりみっちゃんの主演作品はコメディ場面もあるから飽きずに観られました!
みっちゃん演じるねずみ小僧を父の仇と追う幸役にゆきちゃん(仙名彩世)。
お芝居も上手、、、好き、、、ほんと宝塚のトップ娘役の中では飛び抜けてる気がする。
このお芝居で初めて認識した華耀きらりさんは男っぽい武家のお嬢様の演技が良かった。男役さんかと思ったほど自然でした。
次郎吉の父役の夏美ようさんもカッコよかったー。最後の涙がさすがでした。
パパ・アイ・ラブ・ユー('19年専科 主演:轟悠)
イシさん(轟悠)主演の宙組組子の計12名でのバウ公演。
セットが変わらないストレートプレイは宝塚で初めて観ました。
しかも病院の医者談話室が舞台。
全員役替りが無いから、分かりやすくて楽しめるコメディでした。
しかも最後は心温まる系のストーリーだから後味が良かった^^
婦長役の星月梨旺さん、男役だとは思わなかったーーー!
またまた今回初めて認識した若い医師役の真名瀬みら君はかわいカッコよかった。
コシノヒロコさんが衣装デザインをされている、とてもお金がかかってそうなミュージカル。
主演のリカさん(紫吹淳)がドンファン=プレイボーイのデザイナーのレオ役。
やっぱりめちゃくちゃカッコいい。リカさん以上に色気がある男役を私は知らない。
特に声が良い!!!ずっと聴いていたい・・・そしてリカさんのキスシーンはリアル過ぎて見てて恥ずかしい。
そんなリカさんなのでプレイボーイ役はホントはまり役でした。
全体を通して衣装が珍しくて、約20年経った今観ても新鮮。
フランスのスイスとの国境にある町の材木屋の生まれのジュリアンが野望を持ち、ラテン語を猛勉強し、司祭の弟子→町長の家庭教師→パリの大臣の秘書に成り上がるも、恋に溺れて罪を犯してしまう、という悲しい結末はいかにも19世紀の名作。人間の本質を丁寧に描くこの頃の小説は嫌いではないです。
主演のたまきち(珠城りょう)は清潔・真面目・ヒーローといった役どころよりも、今回の野望を持つちょい悪な今回の役どころの方が素な感じがして良い。
レナール婦人役の美園さくらちゃんは年上役ということもあって声を低くした役作りでした。2幕は天紫珠李ちゃんが相手役になりほぼ出てこないので、トップ娘役なのに!?と不憫になりました。。。再演脚本だから意味はないんだろうけど、たまきちとの不仲が気になるのでさくらちゃんが可哀想・・・と思ってしまった。スカステの赤と黒のナウオンステージのトークもさくらちゃんに冷たかったな〜。。。